「ここで生まれ育ってよかった。」Uターンして再認識した自然とともに生きる楽しみ
大上 祥子

「飯南町の良さに気付いたのはUターンした後でした」と話す澤田美咲さん。2019年にUターンした澤田さんは飯南町内で働きながら、町内のイベントで子供服をリユースするおゆずり会や、出雲でのビーチクリーン活動を行っている。なぜ、活動をするようになったのか、Uターンする前と後と気持ちの変化があったのかを伺った。
幼いころから抱く自然が好きという気持ち
「小さいときは祖父や父が山へよく連れて行ってくれました。元々アクティブなことが好きで自然や虫などは日常でした。流行りや都会的なものよりも自然のほうが好きでしたね。」と、飯南町の自然を遊びの中で楽しむ子供時代だったそう。
その後大学進学で山口県へ。「コーヒー産業における貧困問題やフェアトレードに興味があり、オーストラリアに留学しました。」と、もともと海外に興味があったため留学も経験。幼いころから変わらないアクティブさ、視野の広さで興味のある世界へ飛び込んだ。
コロナを機に強まった地元や自然への思い
留学を終え日本へ帰国した後は大学卒業までの期間を飯南町で過ごし、卒業・再びオーストラリアへ渡る準備を整えていたが、新型コロナウィルスの影響により延期を余儀なくされた。そんな中、「コロナ禍、自宅でドキュメンタリーや本を読む時間が増えました。自然や社会問題に再び関心が沸き、できることから少しずつ活動を始めています。まだ日本は環境に対しての意識も低いと思うので小さな町からでも広めていきたいです。」と話す澤田さん。
町内での子供服のおゆずり会や出雲でのビーチクリーン活動は、興味関心のあることで、「今すぐ」「ここでも」できることだった。活動に共感した仲間は飯南町内のみならず町外にも広がる。澤田さんのSNSはそんな彼女の思いや、山や海など綺麗な自然でのびのびと過ごす瞬間が詰まっていた。話を伺いながら、自然や社会問題を知るだけでなく実際に実行できる行動力が私の目にはとても印象的にうつった。当たり前にある飯南町の豊かな自然も、手入れをしないと維持できない。他の地域で暮らし、世界的な自然・社会問題を知ったからこそ澤田さんは飯南町の、世界の自然を自分らしく守ろうとしている。
休日は自然を満喫
冒頭「飯南町の良さに気付いたのはUターンした後でした」と話してくれた澤田さん。
「日本にいる間は、自然にふれていたい」と、日頃から町内をランニングし、山を登りコーヒーと手作りのヴィーガンスイーツで自然を満喫することも多いそう。18歳まですごした飯南町での原体験やその後の海外生活が、Uターン後の活動や楽しみのタネになっているのではないかと感じた。
![]() |
![]() |
取材後記
私は今年飯南町へUターンしました。同じようにUターンした人に話を聞きたくて記事を書きました。インタビューや、日々彼女に会う中でモヤモヤしていた気持ちが晴れ、できることを少しずつやっていく!楽しむ!という感情が強くなりました。なにかやりたいこと、ありますか?ぜひ一緒に、やりましょう!

飯南町定住支援センター
飯南町役場 まちづくり推進課
〒690-3513 島根県飯石郡飯南町下赤名880
TEL(0854)76-2864 FAX(0854)76-2221
Copy©飯南町定住支援センター All rights reserved.