あなたが知らない役場職員の魅力
戸谷 ひとみ
まちづくり推進課で広報広聴・統計などを担当する吾郷紘平さん(32歳)は、入庁10年目。飯南町来島の出身で、3人のお子さんを持つパパでもある。

自分の知らない枠に行け、新しい発見が
ある。
彼との出会いは3年前。共創デザインスタジオ~ヒトカライイナン~に参加した時だった。ヒトカライイナンとは、次代の飯南町を創る人たちが集い新たな価値を生み出す舞台。交流・対話を深める中で、多様な社会課題に柔軟に対応できる考え方のプロセスを学び、実践に必要な対話力・解釈力を身に着けていく連続講座だ。この講座を企画したのが吾郷さんであり、講座案内のチラシからただならぬ『本気度』を感じ取った私は参加を決めた。
今では、悩んだり考えがまとまらない時に相談する相手であり、彼と話すと頭が整理され、私の中にある答えにたどり着かせてくれる。いわゆるコーチングというやつだ。そんな彼でももちろん悩むことがある。自分が本当にやりたいことが何なのかがわからなくなったこともあるという。そんな時は自分と向き合い、自分と対話を続けるそうだ。
彼が対話にこだわる理由は二つある。
一つ目は、対話を通して一人一人の「知り合い人口」を増やしたいから。町の中に何人の「知り合い人口」がいるのかは、すなわち、その町での暮らしやすさに関わってくるというのだ。
もう一つの理由は、一見クールに見える彼から発せられたと思えないこの言葉に込められている。「飯南町に必要なのは、地域に真剣に関わる人を増やすこと。地域(まち)に真剣(マジ)になる人を増やす。」この目的のために対話の場をつくろうとしているのだ。
「地域(まち)に真剣(マジ)になる人を増やす」という言葉は私の心に突き刺さり、そして共感した。私たちはそれぞれのやり方で、この目的を達成していく。
「地域(まち)に真剣(マジ)になる人ってどういうことですか?」
ある人からの質問に私たちは答えることができなかった。言葉にできない感覚で認識してきたということだろうか・・・。
「では、その定義を探る旅に出ます」と彼は言った。彼はどんな定義を見つけてくるのだろう?
取材の中で一番驚いたのは、吾郷さんが一番尊敬するのがお父さんだということだ。仕事である大工はもちろん、釣りになばこぎ(キノコ狩り)、大好きなお酒も楽しみながら暮らしているそうだ。「人生を楽しむ父のように、自分がやりたいことをやって楽しんでいる姿を子どもたちに見せてやりたい。」魅力的な吾郷さんのお父さんにもぜひお会いしたいものだ。
最後に、父の生き様に惚れ、背中を見て育った彼のやりたいことを聞いた。返ってきた答えはシンプルだった。「笑って死ぬ」
まちづくり推進課・門脇総括監に聞きました♪ 吾郷さんのいいとこ、すきなとこ
・積極的にやりたい事を提案する
・誰とも壁をつくらない
・人の話をよく聞き、聞き出すのが上手
・勉強熱心
・イクメン!
取材後記
驚きました。取材で聞いたことのどこを切り取るか、何を読者に感じ取って欲しいかによって、全く違う記事が書けるんですね。ちなみに今回の記事は4回目。最初の内容と全く違います。ローカルジャーナリストの面白みを堪能しました。
取材にお付き合い頂き、(いつもはコーチングですが)広報担当としてアドバイスもくださった吾郷さんに感謝しています。

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